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再生医療のご案内
多血小板血漿(PRP)療法・自己タンパク質溶液(APS)療法導入致しました。

PRPの説明写真。
多血小板血漿(PRP)療法・
自己タンパク質溶液(APS)療法とは?
PRPとは、Platelet-Rich-Plasm(多血小板血漿)の略であり、血液を遠心分離機にかけた後の血小板を多く含む血漿層(けっしょうそう)のことです。
血小板は血管が損傷した場所で止血過程に重要な役割を果たしますが、その際に多量の成長因子を放出します。この成長因子は組織を修復する力があります。PRP治療・APS治療(次世代PRP治療)は血小板に含まれる成長因子の力を利用して、人が本来持っている治癒能力や組織修復能力、再生能力を引き出す治療です。
簡単にいうと、転んで怪我をした際にキズから出血し、その後キズの上にかさぶたができます。時間経過とともにかさぶたはとれ、再生した皮膚が出来上がっていきます。その体内の再生過程を膝関節で人為的に行い•自身がもつ自己修復力を促す再生的治療です。
院内で60cc程度の採血を行い、それを遠心分離や処理を行います。処理を行ったものを患部に投与します。全体の所要時間は一時間半程度です。

APS(自己タンパク質溶液) とは、次世代PRPといわれPRPをさらに高濃度に抽出するため痛みを取る効果、持続効果がさらに高まっていると考えられております。
手術しないで治す第3の治療
最新の治療として治療が開始され治療ができる施設はまだ少ないのが現状です。適応は変形性膝関節症、変形性股関節症で歩き始めの膝・股の痛み。半月板損傷や靭帯損傷。内服、注射では効果が続かない膝関節痛。
立ったり座ったり、階段昇り降りで膝が痛い。
手術はしたくないなど。スポーツを楽しみたいが痛みでできない方。
ご自身の血液を使用するため安全性も高く、予約を行い治療日当日に治療可能(手術や入院などはありません)な、からだに負担の少ない治療法です。手術と違い、高齢であっても治療が可能です。また、多くの既往症があっても可能です。

|靭帯損傷、スポーツ外傷への適応
海外では、10年以上の実績があります。メジャーリーグ野球選手の野球肘の治療としても実績があります。ヤンキースの田中将大投手やエンゼルスの大谷翔平投手が右肘の靱帯損傷に対して本治療を受けたことで一般にも認知されました。早期復帰が必要なプロアスリートや、重要な試合を控えたトップアスリート、テニスやゴルフ、ジョギングなどのスポーツ愛好家の方などを対象に、広く行われています。PRP療法は欧州ではすでに治療法として承認されており、スポーツや仕事による損傷で、早期回復を望まれる方が適応になります。
ご自身の血液を使用するため安全性も高く副作用の少ない治療です。来院当日に治療可能な(予約制)、身体に負担の少ない治療法です。
事前に予約希望の方はお問い合わせボタンからメールで予約するか直接お電話ください。適応があるかどうか、治療について一度聞いてみたい方も予約可能です。診察は保険診療にて治療可能です。

|自己タンパク質溶液(APS)療法とは
治療は、PRP治療から 脱水・濃縮し抗炎症作用を増幅させた高濃度な次世代PRP療法です。特に膝関節・股関節に特化したPRPとして開発されました。関節内で炎症を引き起こす炎症性サイトカインと言われるタンパク質の活動を阻害することで、炎症を抑え、痛みを軽減するとされています。 PRP治療に比べさらに強い消炎効果や長期間の持続効果が期待されています。関節内炎症バランスを整えることで、結果的に炎症や痛みを改善して、軟骨破壊を抑えることが期待できます。
当院では、変形の進行が特に進んだ場合の治療として行っております。

再生医療であるAPS療法・PRP療法は、保険診療の対象外であるため自費診療扱いとなります。
まずは本治療の適応であるかを診断するために、一度通常の受診(保険診療)をしていただきます。後日の日程で治療予約を行い、当日は血液の採取から治療まで、約一時間半で提供します。東京23区・多摩地区町田市・みなみ野・南大沢・昭島市・あきる野・青梅市・神奈川県横浜市相模原市・埼玉県川口市・静岡県・山梨県・茨城県・長野県・愛知県から来院されております。
費用
関節内への投与
(第2種再生医療等技術:APS治療)
APS投与:採血60ml 352,000円 Zimmer Biomet社キット
PRP投与:採血26ml~60ml 165,000円 Zimmer Biomet社キット
※料金はすべて税込み価格です。
※料金には診察料、採血・注射施術料、APS/PRP製技術料、精製キット他諸材料費が含まれます。
※投与当日は、自費治療になります。その他はすべて保険適用診療になります。PRP、APS療法は安全性が高いですが先進的な治療を患者さんに提供する制度を利用します。そのため、日本の制度では保険は使えず全額自己負担で行う自費治療となっています。

|よくある質問 Q&A
Q. バイオセラピーやPRP治療APS 療法でひざ関節症は治りますか?

A. PRP治療・APS療法は関節の痛みや機能を改善することを目的とした治療 です。炎症を抑えることで、関節内の軟骨破壊や環境の悪化を 防ぐことが期待されます。入院が必要なく、体の負担や副作用がほとんどない治療として注目されております。
Q. APS 療法はどのくらい効果が続きますか?
A. 海外の治療報告ではAPSを1回注入後、12ヶ月以上続くことが報告されています。数年後に再度治療を行うことも可能です。
Q. バイオセラピーとは何ですか?
A. ご自身の細胞や血液成分などを利用する新しい治療選択肢です。
当院で提供するバイオセラピーのPRP・APS療法は国に所定の届出を行い 、受理された治療です。手術療法に変わる第3の治療と言われております。
Q. PRP・APS療法は安全ですか?
A. PRP・APS療法はご自身の血液を利用しているため安全性も高く、当日 受けられる体への負担が少ない治療法です。また当院では安全性の高い処理キットを使用しております。感染のリスクは非常に低く、いままでに感染の副作用が出た方はおりません。これは、白血球(免疫細胞)を多く含む細胞を移植することでリスクを低減していると考えております。
Q. ひざを切開することになりますか?
A. ひざの切開は必要ありません。
本治療はご自身の血液から抽出したPRP・APSをひざ関節に注入する だけなので、ひざを切開する必要はなく、入院不要で来院当日に 治療が可能です。患者さんの負担はヒアルロン酸注射を打つ時とほ とんど変わらないものです。
Q. 効果はどのくらいで現れますか?
A. 個人差はありますが、治療後1週間ほどで効果が現れます。早い人 では治療当日に実感する方もいます。一般的には投与後数カ月で効果が高まる印象があります。
Q. 治療後は通常通りに活動してよいのでしょうか?
A. 治療後14日間は活動レベルを最小限に、治療前より活発にしな いことが推奨されます。投与後2、3日は投与後反応により一時的に炎症が高まるのでその期間は自宅内で安静が望まれます。
Q. 高齢ですが、治療を受けることができますか?
A. 受けることができます。
からだに負担の少ない治療なので、90歳前後の高齢者でも治療を受けることが できます。ただし、ひざ関節の破壊が進んでいるような重度の方 は、年齢に関わりなく手術が適している場合もあるので、医師と よく相談することが大切です。
Q. なぜ自由診療なのですか?
A. APS療法は保険適応前の新しい治療だからです。
APS療法は現在、米国でひざ関節症の患者さんを対象として、有効 性を確認する大規模な治験が始まっています。安全性は確立され た治療法ですが、有効性はまだ検討段階のため、健康保険が使 用できず自由診療となります。健康保険の適応までに何年も年月がか かるため、今現在、つらい痛みを抱えて、何とかしたいと考えている 患者さんに治療選択肢を提供するため、当院ではこの治療を提供しています。また、現在効果があり一般的に治療が受けられる他の再生医療のなかでは安価となります。
Q. 一回のPRPの治療で改善しますか?
A. 一般的に約80%の方はPRPで改善するといわれています。また 数年経過し効果の減少した場合にくりかえし治療を行うことができるのも自己血を使った治療のメリットとも言えます。
Q. 治療後はいままで行っていたスポーツは可能ですか?
A.治療後2週間を過ぎれば少しずつスポーツ復帰は可能としております。 プール、温泉などの入浴制限なども行っておりません。

|再生医療法
PRP療法
(多血小板血漿治療)
APS療法
(自己タンパク溶液療法)
当院は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律第40条第1項の規定に則って、関東信越厚生局に特定細胞加工物製造届出を行い、細胞培養加工施設としての認可を取得しております。 施設番号FC3190096
また、認定再生医療等委員会を通じて定期的に厚生労働省へ治療報告を行っています。 委員会認定番号NA8160006
診察時間のご案内
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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整形外科-院長 漢方・ばね指・足の外科 |
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整形外科-副院長 ペインクリニック・関節リウマチ |
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※ 院長は火曜日以外の午後はすべて休診となります。